名刺を見せてくれる人はあまりないと思う。そのために、ほかの人がどのようなデザインで作っているかがわからなかったりする。そのために、名刺は自分の好みで決めるとしても、デザインの種類が思いつかないから、決まった書体や形式のものしかできない。そのうちに、いろいろな人の名刺をもらってから新たに作り直せばいい。
2011年は Linux デスクトップの年になるのだろうか。これは Linux Planet が10年ほど前から抱いていた疑問だが、ここ1週間の新たな進展で夢の実現がかつてないほど現実のものへと近づいてきた。
1. Google が Chromebook を発表
評価が分かれるところだが、Google はほかのどのプラットフォームとも異なる形でユーザーに影響を与える力を持つハイテク業界の巨人だ。Google の Web ブラウザ「Chrome」は現在1億6000万人のユーザーを抱え、そのシェアを拡大し続けている。
そんな Google (NASDAQ:GOOG)は前週、2011年内に発売する「Chrome OS」搭載ノート PC /ネットブック「Chromebook」を発表した。もちろん、Chrome OS は Web ブラウザの OS だが、その Web ブラウザの基盤で動作しているのは Linux だ。
ある意味、Chromebook は史上最も幅広く普及するデスクトップ Linux プラットフォームになろうとしている。もちろん、これまでに Linux がネットブックに搭載されたことはあるが(うまくいかなかったようだが)、Google の影響力を考えればその結果が異なるであろうことはほぼ保証されている。
Sun Microsystems の元オープンソース最高責任者のように、Chromebook が Linux を採用したのは偶然だとの主張も一部にはある。
Chromebook は Linux デスクトップを普及させるというより、Google の Web ベースのサービスをデスクトップで普及させることが目的であることは確かだが、Chromebook が Linux であることに変わりはない。
Google が Chromebook 上で Linux を採用したことは、また新しいタイプの Linux ベース OS が潜在的に数千万人いるとされるユーザーの目に触れることを意味する。これが良い話でなくて何だろうか。
2. Ubuntu Developer Summit(UDS)
IRC に関連させてすべてのプラニングを行うディストリビューションもあれば、Ubuntu のようにデベロッパー サミットで実際の方向付けをするものもある。
先週開催された UDS イベントでは、Ubuntu 開発者が10月に予定されている Oneiric Ocelot Ubuntu 11.10リリースに向けての基本姿勢を打ち出し、方向付けを行った。Ubuntu は、サーバー側で Eucalyptus から OpenStack への移行を決定し、クラウド戦略へ向けて方針転換しつつある。Ubuntu は11.04リリースで OpenStack を技術プレビューとして提供し始めたので、OpenStack への移行は大きな驚きではない。
Linux の主力民間スポンサーである Canonical は、Rackspace Hosting、Dell、Cisco Systems など60社以上のベンダーを数える OpenStack コミュニティでメンバーとして積極的に活動している。
Ubuntu のデスクトップ側では、ログイン用ディスプレイ マネージャが現在の Oneiric から GDM ではなく LightDM に移行する。これもまた Ubuntu が Linux デスクトップの古いレガシー部分を捨て、新しく差別化されたた使い勝手をユーザーに提供するための新たな試みなのだ。
3. BackTrack Linux 5
BackTrack Linux は、一般的なデスクトップ/サーバー ディストリビューションではないが、セキュリティ研究者の間で最も人気の高いディストリビューションとして頭角を現してきた。
BackTrack は、セキュリティ/脆弱性テスト向けの包括的なオープンソース アプリケーション ツールセットを備えている。新しい BackTrack Linux 5リリースは Ubuntu ベースで、ユーザーによるメンテナンスとカスタマイズが容易になる。
メディアによる Linux 報道の焦点はサーバーやデスクトップに偏りがちだが、BackTrack のようなユースケースに特化したディストリビューションの役割を覚えておくことも重要だ。
簡単に言えば、UNIX、Mac、あるいは Windows において、セキュリティ試験に重点を置いた OS バージョンなど実際には存在しないだろうか。Linux だけが、BackTrack を構築するためのコア OS と関連ツールを提供することができる。
4. Linux 2.6.32.40のリリース
Linus Torvalds 氏は約12週間おきに新しいカーネルを出してきたが、長期的なサポートを必要とするカーネルの市場も無視できないほど大きい。バグやセキュリティの問題が特定されるごとに長期サポート カーネルを通常のアップデートでサポートすることは、楽な作業ではない。
2.6.32カーネルもそのような長期サポートカーネルの一つだ。そのアップデートは2009年12月の初期リリース以降、今回で40回目となる。
決して誤植ではない。2.6.32カーネルはこれまでの17か月間で「40回」も増分アップデートを受けているのだ。そう、機能追加もアップデートも Linux の動きは早いのだ。
5. 完成へと近づく Fedora 15
Ubuntu が Unity インターフェースで多くの注目を集め、メディアに取り上げられるなかで、来週 GNOME 3を搭載した Fedora 15が登場する。
Fedora 15のスケジュールはこれまでの6か月間に多少変更があり、一時は5月10日がリリース予定だった。だが、現在のリリース予定は5月24日となっている。
Fedora 15では、GNOME 3と、これに関連する Red Hat コミュニティ Linux ディストリビューションの GNOME Shell ユーザー インターフェイスがデビューする。KDE ユーザーには、この新バージョンで KDE 4.6も提供される。
同梱のアプリに関して、 Fedora 15ではプロジェクト(ほかと同じように Oracle の OpenOffice から移行)として正式に LibreOffice を Fedora デビューさせる。
Sean Michael Kerner は、技術専門家向けネットワークであるInternet.comのニュースサービス、InternetNews.comの主任編集者。
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